2023/03/21
株式投資の手法の一つに短期売買のデイトレードがありますが、デイトレードは1日を通して株式投資に専念することが求められるため、サラリーマンには無理です。
ただ、サラリーマンでもできる短期売買があります。
それが「スイングトレード」です。
スイングトレードとは
スイングトレードは数日~数週間で売買を完結させる投資手法のことです。
短期での利益を狙うことから当然、常に価格が上下動している銘柄でないと意味がありません。
なお、テクニカル分析(チャートにおける株価の値動き)とともに、ファンダメンタル分析(企業の業績や財務状況)を行う必要があります。
スイングトレードは一定の期間株式を保有することになるため、「上昇トレンド」にある銘柄で取引するのが基本です。
スイングトレードのメリット
スイングトレードのメリットとしては以下が挙げられます。
1.仕事への影響が無い
スイングトレードはデイトレードと違い、パソコンの前に居続ける必要がないため、仕事や家事の時間を割かずに済みます。また、時間的なゆとりがあるため、株価の動向をじっくりチェックできます。
2.着実な値上り益が期待できる
1日の値動きの差益を狙う投資ではなく、当該銘柄の成長性に投資をするため、高い値上り益を望めます。
3.資金の回収が早いため、資金効率がアップします
株式を何ヶ月も保有し続けるわけではなく、短期で資金を回収します。
従って、資金を色々なことに有効活用できます。
移動平均線
スイングトレードの取引における最もポピュラーな指標となるのが「移動平均線」です。移動平均線とは、直近の特定期間(5日、25日、13週、26週など)の終値の平均値をつなげたものです。
例えば、A銘柄の7日間の終値が以下だったとします。
・1日目:1,620円
・2日目:1,680円
・3日目:1,750円
・4日目:1,670円
・5日目:1,650円
・6日目:1,780円
・7日目:1,830円
1日目の1,620円から5日目の1,650円までの5日間の平均値は1,674円です(5日間の終値の合計額÷5)。
この1,674円が「5日移動平均線」のスタートになります。
そして、2日目から6日目までの5日間の平均値である1,706円と、前日の1,674円を線でつなげます。
この要領で1日ずつずらしながら線を伸ばしていきます。
この移動平均線から、以下などの過去の経験則に基づいて売買の判断をします。
1.株価が25日移動平均線から大きく離れると、元に戻そうとする反発が起きる
2.期間の短い移動平均線が期間の長い平均線を下から突き抜けると、株価が上昇する